「氷河」と聞くと多くの方がテレビや映画の映像で観るもの、または観光で遊覧飛行をして上空から見下ろすもの、という想像をするかと思います。
しかし、世界にはなんと「氷河の中の洞窟」を見ることができるスポットが存在します。あたり一面を氷に覆われた洞窟は氷河地帯以外では見ることが不可能な異次元の世界で、あまりの美しい世界に息を呑むこと間違いなし。今回はそんな「透明度バツグン!氷の洞窟を見られる3つの人気スポット」についてご紹介します。

Ice Cave

1.アイスランド「ヴァトナヨークトル氷河」

Vatnajoklut Glacier
あまりにも美しい青いきらめき
アイスランド「ヴァトナヨークトル氷河」

アイスランドの首都、レイキャビクから400kmほどの距離にあるヴァトナヨークトル国立公園。
公園、という名前はついていますが、ヴァトナヨークトルはヨーロッパでもっとも大きな氷河であり、総面積は8,100㎡、アイスランド全体の8%を占めています。 このヴァトナヨークトル氷河には氷のかたまりが浮かぶヨークルスアゥロン氷河湖のほか、青くきらめく洞窟「スーパーブルー」が存在しています。

アイスランド「ヴァトナヨークトル氷河」

ヴァトナヨークトル氷河の氷の洞窟、スーパーブルーの名称は氷河の河面に反射した光がまるで青色LEDのような鮮やかな光を放つことに由来しています。
スーパーブルーが輝く理由は、降り積もった雪が押し固められて氷河が作られるときに内部の空気が押し出されて気泡を含まない高純度の氷になるためです。 高純度の氷は太陽光の中でも青い色だけを透過させるという性質があり、洞窟内から氷を見ると青くきらめいているように見えるのです。

アイスランド「ヴァトナヨークトル氷河」 アイスランド「ヴァトナヨークトル氷河」

氷河はその性質上、常に流れ続けているためスーパーブルーの洞窟ができる場所も毎年変化します。見学の際には現地のコーディネーターとプロのガイドをつけることが必須となります。
また、夏季は氷が溶けてしまうため入場はできません。氷が形成される冬のあいだだけ楽しめる神秘の洞窟です。

2.アメリカ・アラスカ州「メンデンホール氷河」

Mendenhall Glacier
都市部に近い神秘の世界
アメリカ・アラスカ州「メンデンホール氷河」

メンデンホール氷河はアメリカ合衆国のアラスカ州にある氷河です。
州都のジュノーからおよそ19kmのところにあり、世界の氷河の中でも「もっとも都市部に近い氷河」として知られています。高さは約30m、幅は2.4㎞にもおよぶこの巨大な氷河は氷が溶ける際に内部で洞窟が形成され、洞窟内部から氷河を眺めることができます。

アメリカ・アラスカ州「メンデンホール氷河」

氷河の外から差し込む光は純度の高い氷を透過すると青色に見えるため、洞窟内部はまるで青い光のカーテンがかかったような神秘的な光景が広がります。 足元は氷のじゅうたん、上を見上げれば青くかがやく氷の天井が観光客を取り囲み、その迫力を実感できます。

また、メンデンホール氷河は都市部に近いことからアクセスも比較的容易であり、ジュノーからは車で直接氷河の入り口にいくことができるほか、遊覧飛行ツアーなどさまざまな移動手段が用意されているのも人気の要因となっています。

3.アルゼンチン・パタゴニア「ペリト・モレノ氷河」

Pelito Moreno Glacier
氷河を歩き、青い洞窟をのぞむ
アルゼンチン・パタゴニア「ペリト・モレノ氷河」

南米大陸の南側、緯度で表すと南緯40度より南の地域にあたるパタゴニア。ペリト・モレノ氷河はパタゴニア南部にある氷河地帯です。スペイン語で氷河のことを指すロス・グラシアレス国立公園の中に存在しています。
ペリト・モレノ氷河は太平洋の湿り気を含んでいる風がアンデス山脈にぶつかって雪が降り、大量に積もった雪が圧縮され氷結することで形成されます。ロス・グラシアレス国立公園は47個もの氷河を擁し、南極大陸とグリーンランドの次に大きい世界第3位の面積をほこる氷河地帯です。

アルゼンチン・パタゴニア「ペリト・モレノ氷河」

ペリト・モレノ氷河地帯には高純度の氷によって作られた自然の洞窟がいくつも存在しており、内部は太陽の光が氷を透過して青く見え、幻想的な世界を体験することができます。 パタゴニアは南半球にあるため12月から3月の期間は夏の季節となり、この時期には氷河が音を立てて崩落する瞬間に立ち会えることもあります。

アルゼンチン・パタゴニア「ペリト・モレノ氷河」

氷河の洞窟をめぐるトレッキングのハイライトでは持参したウイスキーをグラスにそそぎ、氷河のかけらを入れて飲むツアー客もおり、楽しみ方はさまざま。 「悠久の氷の大地で味わうオンザロックの味は格別」、と多くの人たちから好評を得ています。

ペリト・モレノ氷河へのアクセスはブエノス・アイレスから飛行機に乗り、国内線でロス・グラシアレス国立公園の入り口であるエル・カラファテまでおよそ3時間30分ほどで到着します。
また、パタゴニア地方にはその他にも美しい大自然が広がっており、合わせての観光をおススメします。

氷河の洞窟で感じる地球の歴史

「氷の洞窟を歩くことができる人気のスポット3選」をご紹介しました。
氷河地帯は一見すると人を寄せ付けないイメージがありますが、場所によってはツアーガイド同伴で比較的容易にアクセスできるポイントも存在しています。数万年、数十万年以上のときをかけて作られた氷河や氷の洞窟の内部を歩けば、きっと「地球の歴史」を肌で感じられることでしょう。ぜひ、今度の旅行のご予定に組み入れてみてはいかがでしょうか。

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