インドといえば、そう、ぼったくり!
旅行者からお金を巻き上げることに魂を売った人々…。彼らは息をするかの如く嘘をつく。嘘をつくことの後ろめたさなんて、とっくの昔に枯渇しているだろうから、胸をはって嘘をつくのだ。
そんな、ガンジス川で何回沐浴したって「あんた、地獄に落ちるわよ!by かずこ」状態の彼らは、インドの様々な都市にわたり生息・分布しているわけだが…。
なかでもニューデリー駅はモーストナンバー1ホットスポット、ぼったくりの聖地、キングオブぼったくりとして知られている。
今回は、そんな詐欺師達と感動の対面した時の話を少々。怒りゆえ、言葉遣いは多少汚いが許してやってほしい!
今回の旅でも、この詐欺に引っかかり、15万近いツアーを組む運命となった旅行者と会いました。これから行かれる方は充分気を付けてくださいませ。また優しい人もたくさんいるインドですが、ニューデリー駅で話かけてくる人は99.9%純血の詐欺師です。信用しないように。

ネパールから移動続きのままにやってきたニューデリー駅。
僕はその日、ネパール・カトマンズの空港からインド・デリー空港にやってきた。
そしてその日のうちに、タージマハルのあるアーグラまで向かうといった計画。
そのアーグラまでの鉄道チケットを探していたニューデリー駅にて、詐欺師たちと対面。はじめまして、くそども。
彼らの手口はこうだった。
まず、親切そうな顔をその能面に張り付けて登場。
そして、どこに行きたいんだと聞いてくる。「アーグラに鉄道で行きたいんだ。」と答えると、チケット売り場の場所は半年前に変わってしまったんだと、親切に嘘を教えてくれる。
しかしこっちだってそこまでバカじゃない。
事前に調べていた情報をもとに、チケットカウンターは2階にあるんだろと言う。すると彼らは「昔はね!」と優しく嘘をつく。
そして「ついておいで。」と。
ということで日本でご法度、知らないおっさんにほいほいついていってみる。
言われるがまま、階段を一つ上がる。この時点で2階。
それを伝えると彼らは「インドでは1階をグランドフロアだから、2階がファーストフロアになるんだ。不安ならこの階も調べればいい。」と言ってくる。確かにこれは嘘ではなくて、インドではこのようなイギリス式の数え方をされることも多いのだ。
さりとて、2階と書いていたのは日本人のブログ…。果たしてそんなややこしい書き方をするのだろうか…。と思い、2階を実際に調べる。が、確かにそれらしきチケット売り場はない…。
そして、3階(インドでいうセカンドフロア)に続く階段はたしかに閉まっている。
あれ、本当に閉まってるぞ…。ちょいっと湧き出る不安感。
その心の揺れを瞬時に察知する詐欺師!畳みかかる嘘!

彼らの口から流れ続ける嘘。
垂れ流し状態。
こんな感じでツアー会社に連れていかれるみたい。
ということで、これについていってしまうと、インド高級ツアー旅行を法外な金額で満喫することになるようである。
僕は終始疑い続けていたため、おっさんを引っぺがし、駅をさらに徘徊。駅の真裏・反対側でチケットカウンターを見つけることが出来た。
ホームの数が多く、広いニューデリー駅の特性を利用した詐欺であった。(反対側のチケットカウンターに行くには一度駅の中に入り、ホームを全て突っ切る必要があるため、ネット環境がない状態だと非常にわかりづらい。)

でも、インド人悪い人ばかりじゃないからな!
最後にひとつだけ言いたいのは、インド人にもいい人はたくさんいるってこと。この旅でもたくさんの方に良くしてもらったわけで…。
でも、それでもこれは確かなのだ。