ルーマニア、第二の都市として知られるブラショフ。
ドラキュラ城のモデルになったブラン城があったり、黒の教会とかいう中二病ほいほいの名前をもつ大聖堂があったり。
そんな観光資源に恵まれた町、のはずだった。
Brasov
ブラショフの観光地を目指すつもりが…。なぜか中国へ。
トランシルヴァニア地方にあるルーマニア第2の都市です。中世の街並みを残した美しい都で、これぞ古き良きヨーロッパの趣を醸し出しています。多くの観光客がこの景色に魅了されてしまいます。主な観光スポットは、「黒の教会」、「要塞教会群」、そして吸血鬼ドラキュラの舞台「ブラン城」などです。

東南アジアの人が制作不可能なふかふかの座席に身を委ね、列車で街にやってきて一番に思ったコト。
それはこの街が好きだ!ということ。
山に囲まれているこの自然感!空気も美味しく、そして何より町全体が明るい。


ヨーロッパにきて3都市目。やっと好きだと思える場所に出会えた!
駅から、宿のある市街地まで2㎞ほど。バスも出ていそうだったが、聞くのも面倒だし、散歩がてら歩いて行ってみることに。

とは、言わずに勝手に撮った写真。そんな外交的ではない。
しばらく歩くと、旧市街地に入る。


うん、街並みも美しい!
好きだ、ここ!
ひとまずネットで予約しておいた宿に荷物を置き、そのまま散策開始!
こじんまりとしているが、メインロードはこの賑わい!

レンタル自転車。かわいい。

路地裏は路地裏で路地裏の良さを路地裏らしく表現している。

そして、僕はついに見つけてしまった…。
これを!!!

chinese foodと書いて中華料理と読ませてくれる、この看板!
母国の味である!(違う。)
ヨーロッパの日本食は高くて美味しくないが、中華は安くてうまいらしい。
なにより、米が食べられるのがすこぶる嬉しい!
そして、このブラショフにいた2日間で。




いや、行き過ぎたっ!
ルーマニア・ブラジョフ二日目。
今日はルーマニアの中でも有名な観光地、ドラキュラ城のモデルになったと言われるブラン城に向かう。
ドラキュラ伝説のモデルとなったヴラド3世の城として知られている。が、実際にヴラド3世がこの城に住んだ事実はなく、頻繁に訪れていただけとのこと。
また、ヴラド3世は捕虜とした敵兵を串刺しにして晒し、戦意を失わせるなどしており“串刺し王”の異名も持つ。
いやいやいやいや、住んでないんかい!!!
衝撃的な事実が判明したところで、バス停に歩いて向かうことに。
ブラジョフからブラン城までは1時間おきにバスが出ている。

バス停まで徒歩で20分ほど。
金がない=健康志向という構図が旅では出来上がるようだ。


しばらく待っていると、バスがやってくる。
チケットは運転手から買える。お値段7レイ(200円)。

そして、1時間ほど。
やってきたブラン城のおひざ元。

のどかで景色はキレイ…。だが…。

むちゃくちゃに観光地!
観光地すぎる。
お土産屋さんからレストラン、ホットドック屋までなんでも揃っている。
城の近くでチーズなんか売り出すという、観光地の末期症状も出ている。

まあ、なんせ人が多く、賑わっている。
そして、遠くに見えるあれが、ドラキュラのあれ。

思っていたドラキュラ城とは違う。
とがってもないし、真っ黒でもない。
そして当たり前だが、コウモリも飛んでなければ、オオカミの遠吠えも聞こえず、暗闇の中満月に照らされてもいない。
昼下がりの中世の要塞といった感じ…。
悪魔城ドラキュラ的な城はいずこに!?

まあ、とりあえず帰りのバスの時間を確認し、中に入ってみることに。
チケット売り場に並び、アダルト一枚購入。お値段35ロン(1000円)。
地味に高いが、ルーマニア1の観光地なら仕方なかろう。

,そして、中に進む。城は小高い丘の上に建てられているため、少々の上り坂。
しばらく進むと見えてくるのは十字架!

ドラキュラは自分の嫌いなものを身近に置くことで精神を鍛えていたのだろうか…。マゾ力高し。
いよいよ、入城。お邪魔します。

おいおい、なんだっこれは!
近づいてなお、思う。
ドラキュラ城というフレーズとは程遠い、白が映える可愛い城。



こんなもの、ドラキュラでない。プリキュアである!!!
いや、プリキュアではないな…。我ながらクソみたいなことを言ってしまった。いるのなら串刺しにして殺してくれ、ドラキュラ伯爵ことヴラド3世。
城内には当時使われていた寝具や、家具、そして武器や拷問道具などが展示されている。




武器は中世ヨーロッパって感じでかっこよい。

ということでしばらく見学し、いそいそと帰る。
うーん、感想としてはなんとも…。
ドラキュラ城というフレーズに期待していくとがっかりかもしれない。そもそも住んどらんし、ここに。
と、まあ不完全燃焼感漂う終わり方となった。
まあ、いいや。とりあえず今日も 中華食べよっと。
