ドイツで合流した日本男児とともに、夜中の4時に到着した飛行機から降りたった、ここはアフリカ・エチオピアの首都アディスアベバ!
そのままバスターミナルに向かう。

スケジュールが多少タイトなため、初日からなかなかのハードバックパッカー。

後半を楽するために!
苦あれば楽あり。人生の縮図。

エチオピア旅の目的のひとつ、世界一過酷との呼び声高いダナキルツアーに参加するため、北上しメケレという都市に向かうため、早朝のバスを捕まえるのだ!
事前の下調べでは、バスは5時ごろ出発。

150ブル(750円)でタクシーに乗り、無事バス停に到着。

が、しかし…ここにきて今日は満席…との非常宣告。
出発まで空きがないか必死に粘ったが、無情にも発車するバス。

ガッデム。

ここから僕らの歯車は、完全に狂い始めるのだった。

ということで、明日のチケットを手に入れるために、売り場が開く8時まで3時間ほど道端で待ち続ける。

アフリカなのに、朝は冷え込み、めちゃくちゃ寒い。そしてむちゃくちゃ眠い。

しかしエチオピア。人が気さくで人懐っこく、そして優しい! 観光客が多くないためか、5分おきに話しかけられる。

困ってないか?楽しんでけよって!

変な酔っ払いに絡まれたときも、周りにおっちゃん達がわらわら寄ってきて、追い払ってくれた。

エチオピアって旅人泣かせの怖い場所のイメージだったが、一気に大好きになった。
アディスアベバ、良いとこだ!なんせ、眠いけど。

そんなこんなで、浮浪者の如く道端に座ること3時間!!

ようやく開くチケット売り場。しっかりと出来上がってしまった列の最後尾に並ぶ。

すると係りの人がやってきて、先頭にまわしてくれた。
どうやら、僕らがずっと待っていたことを知ったらしい。
お客さんにも説明してくれたようで、みんな笑顔で譲ってくれた。

モラルの高い、素晴らしい国!

係りの人にしっかり行き先を伝え、明日の便をお願いする。
良かった良かった。とにかくどうにかなりそうだ。

が、しかーーーし、明日も満席…。

おいー!!

スケジュール的にいよいよ厳しいぞ。

しかし、なんと!
続く明後日も満席!

どうなってんだ!おいー!(後からわかるが、エチオピアのホリデーだったらしい。)

最短でも3日後出発のバス。これでは完全にどこかの予定を削らないかぎり、ナミビア合流が間に合わない。

ということで、計画を練り直すべく、一旦チケット売り場を離れ、wifiを探す。

が、これがまた、全く見つからないのだ。
ネットがなければ何も出来ない現代っ子の僕らには致命傷。

レストランにもなければ、頼みのツーリストオフィスは閉まっている。

睡魔に襲われながら、周りの方々にいろいろ教えてもらい、さまよい続けること、40分。

立派なホテルを発見。

一か八か、頼んでみる!

と、フロントの方。パスワード教えてくれて、中のソファーも使わせてくれた。
ありがたい!

ということであーだこーだと、相談。
結局。値段は高い(20,000円)が飛行機で今日のうちにメケレに向かうことにした。(後になって判明するが、ローカルバスを乗り継げば、1500円ぐらいで、なんとか今日中に行くことが出来たらしい…。いや、頭働いとらん。)

やはり、ケツが決まっている旅はなかなかに難しい。特にアフリカでは。

まあ、しかし。今日行ってしまえば、後半はだいぶ楽なはず!
お金で時間を買う、そーんな成功者スタイル。たまには良いじゃないか!と自分に必死に言い聞かす。

ということで、空港までのタクシーを探す。ふりだしに戻るわけだ。

人生ゲームなら、駒を指でぷっと動かすだけだが、現実のふりだしに戻るはめんどくさいもの。

そして!ここにきて、またまた事件。
それも大きめの…!

タクシーを探しながら、道を歩いていると寄ってきた若い兄ちゃん二人組。
なんとなく胡散臭くて、目を合わせないでいると、ターゲットを友達(気さくさと愛嬌で世の中を生き抜いてきたタイプ!)に決めたのか、やたら話しかけている。

なんかじゃれられてるなー、と僕は気にしておらず。
若者達もさっと離れていったし。と、次の瞬間!

若者2人を引っ掴む体格のいいおっちゃん!

あれよあれよと、周りのおっちゃん達がやってきて、ボコボコに殴られる若者達。

ちなみにその間も友達は騒動に気付かず、遥か先を歩き続けてる。

その間も若者ボコボコ。顔面血だらけ!泣き叫んでいる!
もうね、ほんとに壮絶すぎる光景。

何が起きたか、さっぱりわからん。

ようやく、場が多少落ち着くと、ポケットをチェックしなさい。とおっちゃん。

うん。スリ犯だったようだ。

ぼくはもちろん、触れられてもないので、大丈夫。

気になる友達も、たまたまポケットの中に何もいれておらず被害なし。

未遂だった。

気をつけないとダメだよ、とおっちゃん達。
本当にこの街の一般の人のモラルの高さはすごい…。旅行者がこの国を楽しんで帰ってくれたらいいなという気持ちがひしひしと伝わる…。だからこそ、そんな僕らに悪意をむける輩には、容赦がないのだろう…。

が、それにしても容赦がなさすぎるんだけど…。悪いのは彼らだけど、おっちゃん達こえーよ…。

ボコボコ具合は。映画でしか見ないレベルだったから。

結局、僕らは被害はなかったので、その場はおっちゃん達に任せ、立ち去ることに。

警察は呼ぶぞと言っていたが。

ということで、初日からなかなかの事件発生。アフリカである。

ちょっとぶっ飛び展開だったが、とりあえず話を戻そう。今日はまだまだ盛沢山だから!

時間もあれなので興奮冷めやらぬまま、タクシーで120ブル(600円)、空港に戻る。

予約はしていないが空きがあることは、サイトで確認していたため問題なし!と思いきや12時発の便がいっぱい。
その次は15時。時間が無駄すぎる。

こんなにも上手くいかない旅は久しぶりだ。

どうにかならないかと職員に聞くと、ウェイティングリストに登録しておいて、キャンセルが出れば、12時発に乗れるらしい。

11時半にチェックカウンターに行ってと言われた。
ということでベンチに腰掛ける。いや、眠い。

すると横にいた同い年ぐらいの中国人が、上手な日本語で話しかけてきた。
なんでも、大学時代に日本語を勉強していたらしい。ハシくんという彼はメケレで半年ほど働いており、出張で来ていたアディスアベバから帰るところ。

いろいろ雑談をしながら、待つこと1時間。
先に12時の便に乗り込む彼を見送り、チェックインカウンターに戻る。

と、空きが出ておりチケットをゲット!
やったぞ!

しかし、喜ぶのも束の間、時間ないぞ、急げ急げ!と急かされる。
なんだこれは。

急いでチケットカウンターに戻り、お金を支払う。そして再びチェックインカウンターへ。

チケットを渡され、ハリーアップ。あと15分しかないぞ!

そりゃそうだろう。11時半にあんたが来いと言ったんだから。

そして預け荷物チェックへ。しかしこういう時に限り捕まる2人。
時間ないと言っても捕まえるお姉さん。本当に時間がないんだと言っても微笑むお姉さん。真のドSである。立派な女王様になるがよい。

なんとかチェックを終え、ゲートをくぐり無事搭乗。離陸5分前。疲れた。

そして、1時間半後、無事メケレへ!

到着ターミナルでハシくんと再会し、街までの行き方を聞くと、友達が車で迎えに来るから乗せてあげるよ!と。
ありがたい!本当にありがたい。

好意に甘え、友達のムーチョの車へ。歓迎してくれるムーチョ!ありがたい!

結局、市街地のツアー会社のオフィスまで連れて言ってもらい、お礼を言ってお別れ!ありがとうハシくん!

このとき、まだ14時すぎ。

しかし、メールで連絡を取っていたエチオトラベルという会社のオフィスが閉まっていたため、場所を間違えたかと街を散策。

時間的余裕があるので、眠いとはいえすっかり余裕モード。

もちろんメケレの人々もものすごく好意的で優しい!

結局最初の場所がオフィスで、休憩に出ていただけ。
戻ってきて、ツアーを手配。値段はダナキルツアーにしては安めの400ドル。(ダナキルツアーは紛争などの危険地帯に近い火山の火口などを訪れるため、個人では行けない。)

参加人数により値段は前後するが、最初の言い値から450ドルで、あっさり400ドルまで下がったので、350までは行けたかもしれない。

ちなみに僕らが訪れたときは、機械の調子でクレジットカードが使えず、現金のみ。

何はともあれ明日からのツアーの手配を終え、帰りのバスチケットもゲット!

ようやく今日の宿に腰を降ろし、しばしの休息。

微速ながら飛んでいるWIFIを使っていると、ハシくんからコーヒーかお茶でも飲まないか?とのお誘いが!

すぐに行きたい旨を伝えると、ムーチョと迎えにきてくれると! 至れりーのつくせりーである!

何が飲みたいか聞かれたので、バックパッカー達から美味しいと人気の、チマキというアボカドジュースが飲みたいと伝える!(エチオピアコーヒーも捨てがたかったが…。)
そしてみんなで、エチオピア人のムーチョおすすめの店に!

アボカド、マンゴー、グアバのミックスを注文。一杯15ブル(75円)。

これがむちゃくちゃ美味い! スムージーよりもトロトロしていて、しつこくない甘さ!

人気なワケだ!

この店ではハシくんがご馳走してくれた。ありがとうハシくん。
ありがとうしか言ってないな、ハシくんに。

さらに、エチオピアの伝統料理が食べられるお店に行かないかとのお誘いを。
羊を焼いたティブスという、エチオピア料理が美味しいお店らしい。ハシくんはそんなに得意じゃないらしいけど…。

適当な店でご飯を済ませるつもりだったので、こちらも有り難く、連れていってもらうことに!

立派なお店である!

そしてこれがティブスと、バックパッカーお馴染みのエチオピア国民食「見た目は雑巾、味はゲロ」インジュラ。

ティブスをインジュラに巻いて食べるらしい!

気になる味は…。

ティブス最高!
インジュラ聞いてたよりは全然マシ!

チブスは歯応えはあるがクセは全くなく、むちゃくちゃ美味いのである!
日本なら呑んべえリーマンの強い味方になれるだろう!

インジュラは単体で食べるとなんせ酸っぱい!不味くはないが、美味くはない。
そのままではなかなか食べ進められないが、チブス巻いてスパイスに付ければ、うん美味しく食べられる。

もちろん、好んでは食べたくないかなー。

そんなこんなで楽しい夕食を終え、お会計!
自分達の分は払わせて、とハシくんに言う。がハシくん!

何いってるの?だめだめ! 初めてメケレにきたんでしょ!
お客さんじゃないか。

と。 実はハシくん。前述したとおり、エチオピア料理は苦手で、この店では何も食べてない。
さすがに悪すぎる。と食い下がるが…。

じゃあ、是非僕が日本に行ったときご馳走してよ!

と。見事な切り返しである。今回はそんなこんなで、結局甘えさせてもらった。本当にありがたい。

日本大好きなハシくんは、本当に日本来る気満々だったので、絶対に連絡してよ!と約束。

寿司が好きだって言ってたから、飛びっきりの店に連れてってあげよう!
あんま知らんが…。

最後も宿まで送ってもらい、ハシくん、ムーチョとお別れ。
ハシくん本当にありがとう!そして最後までニコニコ付き合ってくれたムーチョも、本当にありがとう!

今日は長い1日だったが、飛行機に乗ってやってきて、本当に正解だったと思う。

バスだったら、夜に着いて終わりだったものが、事件やハプニングもあり、さらにメケレの街を楽しめ、そして何よりたくさんの素敵な出会いもあり。

こんなにも予定が狂わされて、体力もお金を使ったのに、後悔がまったくないことは、自分の中では本当に珍しい。

エチオピアの初日はいろいろな問題に振り回され、その分いろいろな人に助けられた。そんな1日だった!

明日からはダナキルツアー。超楽しみだ!
ヘトヘトなので21時に就寝。

なんせ、ハシくん、本当にありがとう!

ABOUTこの記事をかいた人

大学中退後、フリーランスのデザイナーとして活動。25才の時に1年間、世界一周旅をスタート。訪問国50ヶ国。 趣味は旅、お笑い、アウトドアなど。自由気ままに記事を執筆しています。