海外への旅行。島国である日本からの移動は海を越えなければならない。そうなってくると大抵の人は飛行機を移動手段として用いることになるだろう。
しかし!飛行機に乗ると、気圧の急激な変化により“航空性中耳炎”を起こすことがある。せっかくのわくわく&そわそわの旅に水を差されることになるわけだ。

ところで航空性中耳炎とはなんぞや?
“航空性中耳炎”とはフットボールアワー後藤氏によるおなじみの例えつっこみ「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」のやーつ。急激な気圧の変化により耳に違和感や痛みを感じる現象だ。赤ちゃんが発着時に泣いてしまう理由の大半は、これが原因といわれている。
といっても、そこまで重症化することは少ない。痛みを伴うことや着陸後に違和感を引きずることもあるが、基本的には離着陸時の不快感で終わることが多いだろう。
しかしせっかくの旅行!本来ならそんなことは気にせず飛行機に乗り、機内アナウンスのおっしゃるとおり、快適な空の旅を楽しみたいものだ。
そこで今回はこの世界一周旅に持っていく耳栓。不快感を軽減する気圧調整機能がつき、それでいて耳栓として遮音性にも優れたサイレンシア・フライトプラスを紹介しようと思う。
※気圧の変化による耳痛には個人差があり、そのときの体調などにも左右されます。この耳栓は軽量で邪魔にならず、何度でも繰り返し使えるので、1つ持っていて損はないと思います。
SILENCIA FLIGHT Plus
海外旅行・出張など移動のストレスを和らげる高機能耳せん。
このサイレンシア・フライトプラス。サイレンシア社が販売しているフライト エアーの上位版という位置づけで、飛行機用耳栓の中での最高峰モデルである。
ではなにが最高峰なのか?
■ 飛行機用として、離陸時などフライト中の気圧変化による耳の痛み・不快感を軽減する点
■ アナウンス等の必要な音は聞こえつつ、耳栓としてのしっかりとした遮音性能を兼ね備えている点
■ エラストマー製の3段階フレンジで軽く、それでいてしっかりとしたつけ心地を実現している点
■ 旅のお供に最適な繰り返しの使用が可能。また、そのためコストパフォーマンスもよい点
いわば、長時間にもなりうるフライトのストレスを、出来る限り軽減することを目的に作られた高機能耳栓なわけだ。

そもそも、なぜ耳が痛くなってしまうのか。
これはよく知られている気圧の変化が原因である。
飛行機の上昇下降に伴い機内の空気圧も一気に変動する。その変動した空気圧と鼓膜の内側にある空間「中耳(ちゅうじ)」の空気圧にズレが起こり、耳が痛くなるのだ。山の上に持っていたポテトチップスの袋がパンパンに膨らむのを想像してもらえると分かりやすいだろう。これと同じ現象が耳の中でおこり、中と外の空気圧の差を急激に合わせようとするため、痛みや違和感を引き起こしているのである。
といっても、人間というものは非常によく出来た生き物。中耳からは非常に細い管(耳管)が鼻の奥までのびているため、機内の気圧と中耳の気圧をゆっくりと合わせることできれば、痛みなどを感じることはなくなるのだ。
山登りなどのゆっくりとした気圧の変化では痛みを伴いにくいのはこの為です。
サイレンシア・フライトプラスはこの気圧の差をゆっくり合わせる
このサイレンシア・フライトプラスは外と中の気圧の差異を緩やかに合わせることによって、耳の違和感や痛みを軽減してくれる耳栓だ。空気をいれた風船は手を離すと一瞬でしぼむ(この際に痛みを伴う)が、結ぶ(蓋をする)ことによって数日かけてゆっくりとしぼみきるわけである。
下の図が実際にこの耳栓をつけた時の、中耳の空気圧をグラフ化したもの。急激な機内の空気圧の変動に対して、中耳の空気圧は緩やかであることが見て取れるだろう。

俗にいう耳抜きとは、この耳管に意図的に空気を通して圧力の差をなくす行為のことをさしています。
メイン素材はシリコンに似た「熱可塑性エラストマー」
タイトルではシリコン製と唱っているが、素材に使われている「熱可塑性エラストマー」は厳密にはシリコンではない。成形の方法などが異なるそうだ。
だが素人目には見た目や触り心地がかなりシリコンに近いと感じた為、このサイトでは誰もが想像しやすい素材として提示している。
加工がしやすく、ゴムのような弾性があり、100%リサイクルできる素材としても知られているそうだ。
サイレンシア@のオフィシャルサイトはこちら。またお子様や女性の方など耳が小さい方にはサイレンシア フライトエアー Sサイズをおすすめする。
メーカーサイドによる注意事項■ 耳栓は飲み込まないよう小児の手に届かないところに保管してください。
■ 耳炎やアレルギー性皮膚疾患などの方はご使用前に専門医にご相談ください。
■ 水泳には使用しないでください。
■ 耳炎などを避けるため、ご使用の際には乾いた布で拭いてから装着するなど、濡れたまま使用しないようにしてください。
■ 取り外しの際には急に抜くと鼓膜を痛める恐れがありますのでゆっくりと引き抜いてください。
■ 横になり眠る際には使用しないでください。耳栓が耳の奥まで押し込まれる恐れがあります。